希球ボトルに込めた想い

希望

これからの球磨焼酎が希望で溢れるように

令和2年7月豪雨により、球磨焼酎の蔵元が甚大な被害を受けました。その蔵元を支援する目的で、希望の「希」、球磨焼酎の「球」を合わせて、「球磨焼酎支援ボトル 希球(ききゅう)と名付けました。これからの球磨焼酎が希望に溢れるように願いを込めています。この希球ボトルでは、蔵元復興のため売上の一部が球磨焼酎災害義援金口座に寄付されます。球磨焼酎の蔵元14蔵より希球ボトルが発売予定です。

kikyu09|熊本県人吉市球磨郡米焼酎のトップブランド球磨焼酎酒造組合

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令和2年7月4日

あの日

球磨川と共にあった球磨焼酎
猛威をったふるった球磨川

令和2年7月4日の早朝、前日の7月3日深夜より降り続く雨により避難を指示するサイレンと防災無線の放送が人吉球磨地方には鳴り響いていた。熊本県南部地域を襲った未曽有の集中豪雨は球磨焼酎の数件の酒蔵、球磨焼酎の焼酎粕リサイクル工場を襲った。人吉球磨地方には、現在27の蔵が存在し、500年続く伝統を守り続けている。球磨川という清冽な水と盆地という寒暖差の激しい気候は良質な米を生みだし、人吉球磨地方は米焼酎の名産地となった。しかし、私たち焼酎づくりには欠かせない存在であった「球磨川」が猛威をふるった。

球磨焼酎の被害

蔵元の
被害

人吉市 渕田酒造場
人吉市 大和一酒造元
球磨村 渕田酒造本店

球磨焼酎の9蔵に大小の被害が発生した。中でも、人吉市の渕田酒造場、大和一酒造元、球磨村の渕田酒造本店の以上の3蔵には壊滅的被害があり現在も復旧へ向け作業が続いている。発災直後には球磨焼酎蔵元の有志が3蔵のために立ち上がり、各蔵の泥の掻き出しや洗浄作業を手伝った。その甲斐あって清掃の部分は終了しているが、機械等の復旧まで手が回っている蔵は少なく、再開の見通しの立っていない蔵も存在する。この3蔵以外にも、一部製造ラインが社用車が水没するなどの被害があった。

球磨焼酎リサイクリーン㈱の被害

全体の
被害

球磨焼酎リサイクリーン㈱の
被災によって球磨焼酎の蔵元が
焼酎粕を処理できない

実はあまり知られていないが、焼酎造りの際には焼酎粕が発生する。その焼酎粕は産業廃棄物として位置づけられており簡単には処分することができない。球磨焼酎リサイクリーン㈱は、その焼酎粕を有効利用しようと地元の地方自治体と球磨焼酎の蔵元が出資し2004年に設立された。産業廃棄物となる焼酎粕を回収し、動物用の飼料(原料)や肥料(原料)として再生をし活用するという環境に寄与する工場であるが、今回の水害により、機械類や排水設備に再投資が必要な状況となった。被害総額は3億5千万円にも上る。この施設を球磨焼酎の14の蔵が発災時まで使用をしており、球磨焼酎で被害の無かった蔵も他同様の施設に焼酎粕を引き取ることを特例的に認めてもらうなど対応が必要となり、間接的な被害を受けた。

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